安全性と承認
By the Calorie Control Council
アスパルテームは、30年以上にわたり様々な食品や飲料品に安全に使用されている低カロリー甘味料です。アスパルテームの安全性は200以上の学術的研究で裏付けられています。
アスパルテームは、世界中の管轄規制当局、たとえば米国食品医薬品局(FDA)、世界保健機関(WHO)と国際連合食糧農業機関(FAO)の合同食品添加物専門家会議(JECFA)、豪州・ニュージーランド食品安全局(FSANZ)、欧州食品安全機関(EFSA)、日本食品安全委員会などによる審査を受けています。100ヵ国以上もの国々からのこうした規制当局や団体が、アスパルテームは妊婦や小児などを含めてあらゆる人々にとって安全であると述べています。
アスパルテームには発がん性がないということも、FDA、JECFA、EFSAなどが何度も表明しています。こうした絶大な根拠や規制当局の裏付けがあるにもかかわらず、カリフォルニア州の環境保健有害性評価局(OEHHA)は、アスパルテームやその他の物質について、優先して対処すべき項目とみなし、発議65(訳注:安全飲料水及び有害物質施行法、Prop 65)にリストアップしています。2016年11月、OEHHAの相談役である研究者グループは、アスパルテームをさらに審査すべきかどうか、する場合はいつか、について合意に達することができませんでした。この会議の際、FDAによる1981年の初回アスパルテーム承認に引き続き、FDAが2014年10月にアスパルテームの安全性を再確認したことが証言されました。カロリーコントロール協議会は、関連情報すべてをカリフォルニア州が詳細に検討すれば同様の結論を経てアスパルテームに懸念はないとの判断に至るであろうと楽観視しています。
カロリーコントロール協議会の学術顧問であるRobyn Flipse氏は、「アスパルテームの安全性は200件以上もの学術的研究で示されており、遺伝子の損傷、がんの誘発、脳へのダメージ、人間の行動や認知機能への影響などは一切ないことが明らかになっています」と述べました。「これほど多数の専門家がアスパルテームの安全性を確認しているのでとても安心できます」とも述べています。
また、アスパルテームの成分はわたしたちが日々摂取する多数の食品や飲料品にすでに含まれているものなので、消費者、医療専門家、規制当局もアスパルテームの安全性について納得することができます。体内に入ったアスパルテームは、その成分であるアミノ酸、具体的にはアスパラギン酸とフェニルアラニンと少量のメタノールとに完全に分解されます。これらの成分は日常的な食品、たとえば肉、牛乳、果物、野菜などにはるかに多量に含まれています。そして、アスパルテームから摂った場合であろうと一般的な飲食品から摂った場合であろうと、体内で同じように消費されます。
アスパルテームは広く用いられている低カロリー甘味料です。米国国立がん研究所(NCI)によると、FDAが承認した甘味料(アスパルテームもその1つ)の研究では、人間におけるがんとの関連性は示されていません。最近、「NCIは、米国国立衛生研究所と全米退職者協会(NIH-AARP)の“食事・健康調査”から年金受給者50万人以上のデータを検証した結果、アスパルテーム入り飲料の摂取量は増加していたが、リンパ腫、白血病、脳腫瘍の発症との関連性はなかった。」と報告しています。実際、OEHHAが10年ほど前にアスパルテームを評価した際にも、発議65に収載する必要はないと判断しています。
グローバルの追加資料:
- 国際栄養科学連合のホームページには、Carlos Alberto Werutsky医師による2005年のプレゼンテーション「アスパルテームの安全性」が記載されており、エビデンスの要約をポルトガル語でお読みいただけます。
- カナダ栄養士会は、2017年の記事「砂糖代替品に関するすてきな(スイートな)アドバイス」で甘味料の比較を記載しています。
- オーストラリア栄養士会は、アスパルテームの安全性に関して、豪州・ニュージーランド食品安全局(FSANZ)によるアスパルテーム関連記事を参照した短報を提供しています。